2022年2月28日、プリティ・パテル内務大臣は、ウクライナ侵攻以降に内務省がとった措置について、議会で声明を発表しました。
内務省の措置
内務大臣は次のように説明しました。
- 政府はウクライナに居住する数百人の英国人とその家族の出国を支援しました。英国ビザ・移民局のスタッフは、24時間体制で支援し続けています。
- 内務省は、ウクライナに居住する英国人の扶養家族で英国ビザが必要な場合、リヴィウの臨時拠点、またはポーランド、モルドバ、ルーマニア、ハンガリーのビザ申請センターでも申請できるようにしました。
- ウクライナのパスポート保持者は、英国に入国した後、ビザ申請センターに行く必要がなく、完全にオンライン申請を行い、生体情報(指紋と写真)のみを提供できるようにするという新たな構想があります。
- ここ数週間、これらの地域にチームが急増しており、数時間以内に申請が完了しています。
- 通常の資格基準は満たさないもののセキュリティチェックを通過した英国人の家族のために、英国ビザ・移民局は12ヶ月間の規則外で英国への入国を許可し、すべての申請を優先しています。
- 政府は、英国人および英国に定住するすべての人に、ウクライナの肉親を呼び寄せることができるようにします。さらに10万人のウクライナ人が、仕事や公共サービスにアクセスできる状態で、英国に来ることができるようになると推定されます。
- 内務省は、すでに英国に滞在しているウクライナ人に対し、ポイント制移民ルートもしくは家族ビザルートへの無料切り替えを許可しています。
- 一部の業種でウクライナ人の派遣労働者ビザが延長され、少なくとも2022年12月まで滞在できるようになりましたが、これは主にウクライナに戻ることができないためです。
- ウクライナにて家族移住ルートで申請する予定の方は、申請前に24時間対応の内務省専用ヘルプラインに電話し、サポートを受けるべきです。
在英ウクライナ人のビザ延長について
内務大臣の声明で言及されたように、英国内務省は、現在英国に滞在するウクライナ人で、通常はビザを延長する資格がないもののウクライナに帰国できない人のために、新たな臨時ガイダンスを発行し、これを可能にするため、例外措置を設けました。
ビジター(訪問者)ビザ保持者
ウクライナに帰国できない英国在住のウクライナ人訪問者は、ビジタービザから別のポイント制ルートまたは家族ビザのルートへの切り替えを申請することができるようになりました。これは、通常訪問者は別のビザ・カテゴリーに切り替えることはできないという規則の一時的な変更です。
季節労働者
ウクライナに帰国できない季節労働者は、同じスポンサー(スキーム運営者)の下で季節労働者ルートとして許可された仕事を続けることを条件に、2022年12月31日までビザを延長することができます。内務省は、延長に関しては英国ビザ・移民局がスポンサーと連絡を取り、この例外措置が適用されるかどうかは内務省が申請者に通知するとアドバイスしています。
HGVドライバーと豚肉解体業者には、季節労働者と同じ例外措置が適用されますが、豚肉解体業者は、さらに5年間の滞在許可とその後に英国の永住権につながる可能性のある技能労働者(skilled worker)ルートを適用できる可能性があります。
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