2025年7月1日、イギリス内務省 (Home Office) は、2025年7月22日より施行される移民法に関する改正内容を発表しました。主な変更点は以下の通りです。
- 新規技能労働者 (Skilled Worker) のスポンサーシップ要件
新たに技能労働者としてスポンサーシップを受けるには、RQFレベル6以上に相当する職務である必要があります。現在はRQFレベル3以上の職種であればスポンサーシップが可能であるため、より幅広い低スキルの職種も対象となっていました。RQFレベル6では、基本的にマネージャーや専門職の職種が求められます。
新たな一時的な人材不足職種リスト(Temporary Shortage List)に掲載される職業には例外があり、このリストは2026年12月31日までに発行されたスポンサーシップ証明書(Certificate of Sponsorship)のみに適用されます。 - 技能労働者(Skilled Worker)の給与基準の引き上げ
技能労働者の給与基準が38,700ポンドから41,700ポンドに引き上げられます。新規入職者 (New Entrant) や博士号保有者など、個別の状況に応じた免除も引き続き適用されます。 - 移行期間中の給与基準の引き上げ
2024年4月以前にスポンサーシップを受けた技能労働者(Skilled Worker)の給与基準が29,000ポンドから31,300ポンドに引き上げられます。 - 職種ごとの給与基準の増額
特定の職種コードについても、給与基準が引き上げられ、引き続き職種ごとの最低給与額または全体の給与基準のいずれか高い方を支払う必要があります。 - 低給与に関する移行措置
2025年7月22日以前に技能労働者(Skilled Worker)ビザを保有していた方には、低給与に対する移行措置が適用されます。 - シニアまたはスペシャリストワーカー(Senior/Specialist Worker)の給与基準の引き上げ
シニアまたはスペシャリストワーカーの給与基準が48,500ポンドから52,500ポンドに引き上げられます。
現在のところ、イギリスにおける永住権(定住権)の取得に必要な期間の延長については、特に言及されていません。
現在、移民労働者をスポンサーしているイギリスの企業は、特にRQFレベル6または引き上げられた給与基準を満たさないジュニア職の人材をどのように確保するかについて、将来の人材ニーズに対応するための計画を立て始めることが必要です。
3CSにできること
移民法の変更により、企業は採用戦略を見直し、新しい要件に適応する必要があります。3CSのチームは、企業がこれらの変更に対応し、新しい規制に沿ったスポンサーシップを実施できるようサポートいたします。もしご不明点やご相談があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。