2月22日、英国首相はイギリスが2021年1月6日に発効した、現行のロックダウンからどのように抜け出るかについて、 政府の計画を発表しました。この「回復へのロードマップ」は段階的なアプローチを取り、主要なポイントは以下の通りとなります。
3月8日から
- 学校や大学が全ての学生に再開されます。
- 異なる世帯の2人が公共の屋外スペースで会うことができます。
3月29日から
- 最大6人または2世帯がプライベートガーデンを含む、 屋外での集会を認められます。
- 組織化された屋外スポーツが許可されます。
4月12日から(早くても)
- 必要不可欠ではない小売店、パーソナルケア、屋外ホスピタリティが再開します。
- 屋内レジャー施設(例:ジムやスイミングプール)が再開します。
5月17日から(早くても)
- ほとんどの野外での活動に関しては社会的接触の規則は解除されます。
- 6人または2世帯が屋内で会うことができます。
- 屋内ホスピタリティやホテルが再開します。
6月21日から(早くても)
- 社会的接触に関する全ての法的制限が削除されます。
- その他の閉鎖されている機関の再開が望まれます。
制限の緩和はコロナウイルスワクチン接種プログラムがペースを維持し、NHSの収容能力が管理可能なレベルにとどまることが条件となります。新型コロナウイルス変異種の脅威と潜在的な影響も、各制限を解除するための時間枠を調整するかどうかを決定します。しかしながら、現状では6月21日に封鎖が完全に解除されることが予想されます。規制暖和の各段階は、それぞれ1週間前に確認されます。
社会的距離やフェイスマスクの使用は当面続く可能性が高いでしょう。
パブ、バー、レストランはどうなるのか?
現在、ホスピタリティ−セクターはデリバリー形式かまたはクリックアンドコレクトサービスのみが許可されていますが、4月末までにホスピタリティ施設がお客様を屋外スペースに迎えられるようになると期待されています。
パンデミックが始まって以来、ホスピタリティ業界全体で推定65万人の雇用が失われており、当然のことながらホスピタリティ団体は、今後数ヶ月に亘り、店内での顧客サービスを提供できる可能性が少ない場合、更なる支援措置を求めています。
いつオフィスは再開しますか?
政府の在宅勤務ガイダンスはほぼ1年実施されており、首相の封鎖解除ロードマップの下で夏まで継続する可能性があります。もし初期段階の緩和措置は成功したとみなされる場合、社会的接触に関するすべての制限が早くても6月21日までに解除される可能性があります。
一時自宅待機(furlough)制度の延長?
本年初めに4月末まで延長された一時自宅待機(furlough)制度について、さらなるコメントはされていません。
ロードマップの展開に伴い、政府が苦戦している企業を支援するためにどのような財政支援を提供するかを知るには、3月3日の財務相による予算案の発表まで待たなければなりません。
仕事に戻る
雇用主は、職場での就労を再開する前に、労働者や会社を訪れる他者の安全を確保にするために、COVID-19のポリシー、手順、リスクアセスメントがしっかりしている事を確実にする必要があります。従業員から雇用主が安全な職場を提供していなかったと非難された場合、政府のガイドラインを守っていた事の証拠として、雇用主は明確で包括的なポリシーを完備しておくことが不可欠となるでしょう。また、リスクアセストメントを実地し、従業員に安全な作業環境を提供するために、考えられる全ての予防措置が講じられた事を示す書面による証拠を提供する必要があるでしょう。
以下のサポートが必要な場合は、弊所までご連絡ください。
- 職場のリスクアセスメントの実施、また従業員自宅の安全衛生リスクアセスメントの準備
- 職場復帰ポリシーの作成
- 職場の安全計画/ポリシーに関するスタッフとのコンサルテーション
- 予防接種やCOVID-19検査に関するガイダンス
- 従業員に職場復帰を要求する前に必要なその他のアドバイス