内務省 (Home Office)は入国・国境システムのデジタル化計画を推進しており、物理的な移民書類を保有する英国の数百万人(多くの外国人労働者を含む)がeVisaへの切り替えを促されています。
内務省(Home Office)はインビテーションの送付を開始しましたか?
内務省(Home Office)は2024年4月17日、対象となる個人に対し、英国ビザ・移民局(UK Visas and Immigration:UKVI )のオンラインアカウントを作成し、eVisaを申請するよう連絡を開始しました。2024年夏にすべてのBRP(バイオメトリック・レジデンス・パミット)カード保持者に手続きが可能となることに先立ち、段階的にインビテーションが送付されています。
2025年までには、英国に居住するほぼすべてのビザ保持者がeVisaで自分のステータスを証明できるようになり、物理的な移民書類の大半が発行されなくなります。
eVisaとは何ですか?
eVisaは個人の移民ステータスをオンラインで記録したもので、英国への入国または滞在を規定する条件を含みます。ただしeVisaへの移行によって個人の移民ステータスや許可が変更されることはありません。
eVisaへのアクセス方法は?
eVisaへアクセスするには、まず英国ビザ・移民局(UK Visas and Immigration: UKVI) のアカウントに登録する必要があります。eVisaは、雇用主や賃貸人などの関係者に対して移民ステータスを証明するために使用できます。
どのような手続きが必要ですか?
必要な手続きは、保持している物理的な移民書類によって異なります。以下の状況にある個人について、内務省(Home Office)の最新のガイドラインは以下の通りです:
- BRP(バイオメトリック・レジデンス・パミット)カード保持者
BRPカードの有効期限が2024年12月31日の場合、内務省(Home Office)はカード保持者に連絡し、BRPカードの有効期限が切れる前にUKVIアカウントを作成し、eVisaを取得する方法についてアドバイスを提供します。
すでにEメールまたは決定通知書により内務省(Home Office)から連絡を受けたカード保持者は、そのアドバイスに従ってUKVIアカウントを作成することができます。
カード保持者がまだ内務省(Home Office)から連絡を受けていない場合は、今年後半にアカウントを作成し、eVisaにアクセスできるようになります。この点については内務省(Home Office)のガイダンスを注視することをお勧めします。
- その他の物理的な移民書類の保持者
無期限入国許可(Indefinite Leave to Enter: ILE)や永住権(Indefinite Leave to Remain: ILR)などの移民ステータスが、パスポートの「ウェットインク」スタンプやヴィネットステッカーなど他の物理的書類によって証明される場合、申請者は「無期限」(No Time Limit: NTL)申請を行うことをお勧めします。
NTL申請が成功すると、BRPカードが発行されます。これによりカード所有者はUKVIアカウントを作成し、eVisaにアクセスできるようになります。海外渡航者はeVisaが有効になるまでBRPとパスポートを携帯することをお勧めします。
影響を受ける人全員にもう連絡が来ていますか?
いいえ。内務省(Home Office)は対象となる個人へのEメールによる連絡を開始していますが、それには時間がかかります。BRPカード保持者については、内務省(Home Office)が現在次のようなガイダンスを提供しています。「アカウント作成についてまだ連絡を受けていない場合は、2024年後半にアカウントを作成し、eVisaにアクセスできるようになります。このページに登録すると、eVisaにいつアクセスできるようになるかの最新情報を入手できます。」
3CSにできること
すべてのお客様へ、上記の移民制度の変更により影響を受ける人が変更内容を知っているかどうか確認し、内務省(Home Office)からのあらゆる連絡に注意することをお勧めします。例えば、「あなたのBRPと英国移民制度の変更に関する重要な情報(Important information about your BRP and changes to the UK immigration system)」という件名のメールが内務省(Home Office)から現在送信されています。