政府は2024年9月10日、電子渡航認証(ETA)の対象範囲を拡大し、以下の国の国民に対し、英国への渡航前にETAを申請することを義務付けると発表しました。
英国電子渡航認証(ETA)とは何ですか?
英国電子渡航認証(ETA)とは、英国への渡航を許可する電子システムです。米国のESTAやカナ ダのeTAなど、諸外国で利用されているシステムと類似しています。ETAは英国の国境管理を近代化し、資格のある個人のみが入国できるようにする取り組みの一環です。ETAシステムは、国境の安全を強化しつつ、資格のある訪問者が英国によりスムーズに入国できるようにすることを目的としています。
誰がETAを必要としますか?
ETAは、英国への入国にビザが不要な国からの旅行者に義務付けられています。英国政府は2023年11月15日にこのシステムを初めて導入し、カタール、バーレーン、アラブ首長国連邦、オマーン、クウェート、サウジアラビアなど中東のいくつかの国々を対象に試行期間を設けました。
政府は、2025年1月8日から、英国への渡航前にETAが必要となる国のリストに49か国を追加すると発表しました。ETAの適用対象となる国は以下の通りです。
-アンティグア・バーブーダ - 香港 - ペルー
-アルゼンチン - 日本 - サモア
-オーストラリア - キリバス - セーシェル
-バハマ - マカオ - シンガポール
-バルバドス - マレーシア - ソロモン諸島
-ベリーズ - モルディブ - 韓国
-ボツワナ - マーシャル諸島 - セントクリストファー・ネイビス
-ブラジル - モーリシャス - セントルシア
-ブルネイ - メキシコ - セントビンセント・グレナディーン
-カナダ - ミクロネシア - 台湾
-チリ - ナウル - トンガ
-コロンビア - ニュージーランド - トリニダード・トバゴ
-コスタリカ - ニカラグア - ツバル
-グレナダ - パラオ - 米国
-グアテマラ - パナマ - ウルグアイ
-ガイアナ - パプアニューギニア
-イスラエル - パラグアイ
また政府は、2025年4月2日以降、ヨーロッパおよびEU諸国もETAが必要になると発表しています。
申請方法
ETAの申請はオンラインで簡単に完了できる手続きです。申請手順は以下の通りです。
- 英国政府の公式ETA申請サイトにアクセスします。
- オンライン申請フォームに、個人情報、パスポート情報、旅行計画などの詳細を入力します。全ての情報が正確で、使用する旅行書類と一致していることを確認してください。
- 申請料を支払います。現時点では、申請料は10ポンドですが、将来的に変更される可能性があります。クレジットカードまたはデビットカードで支払い可能です。
- 申請書を提出すると、参照番号が記載された確認メールが申請者宛に送信されます。
政府は、ETAの処理時間は通常3営業日以内としていますが、追加確認が必要な場合はそれ以上の時間を要することがあります。そのため、旅行予定日の少なくとも数日前には申請しましょう。
ETAの有効期間はどのくらいですか?
ETAは通常2年間有効で、その期間内に複数回、英国への入国が可能です。従って 、2年間の期間に頻繁に旅行する場合でも、有効期限が切れるまでは渡航のたびに再申請する必要はありません。