英国では2021年の始めから新しい入国管理システムが導入されています。この新しいシステムの導入は、企業内転勤(ICT)ビザだけをスポンサーしている企業にとっては特別な変化があるものではありませんが、念のため以前のシステムとの主な違いを以下にご説明します。
- 就労のために新規で英国入国を希望するEU市民はEU以外の国からの移民と同じ方法で英国ビザを取得する必要があります。
- 技能労働者(Skilled Worker)ビザが旧Tier2 (Gereral)ビザに取って代わり、以前のシステムに比べて低い最低給与限度額で、幅広い職種に就くことができるようになりました。
これらの変更を受けて、非常に多くの企業、特に英国内で十分なスタッフを確保できないためにEU諸国からの移民を多数雇用していた企業がスポンサー・ライセンスの取得に乗り出しています。EU諸国から新規で英国に来る移民は、技能労働者(Skilled Worker)ビザなどのビザを取得する必要があるため、これらの移民の雇用を希望する企業はスポンサー・ライセンスを保持している必要があります。同様に、すでに企業内転勤(ICT)ルートでのスポンサー・ライセンスを保持している企業も、新たに技能労働者(Skilled Worker)ルートのカテゴリーを既存のスポンサー・ライセンスに追加する必要があります。
その結果、内務省 (Home Office)には現在かなりの数のスポンサー・ライセンス申請が提出されています。最近の内務省 (Home Office)の報告では、毎週約500件のスポンサー・ライセンス申請が提出されていることが示唆されています。そのため、内務省 (Home Office)の申請審査期間も以前に比べて長くなっており、以前は通常4週間程度で審査結果が通知されてましたが、現在では内務省 (Home Office)がスポンサー・ライセンス申請の審査期間と公表している8週間を要するようになっています。さらに、内務省 (Home Office)はスポンサー・ライセンス申請に優先サービスを提供してはいますが、提供数が非常に限定されています。
現在、一日に提供される優先サービスの数は10枠で、優先サービスへの申請はEメールでのみ受け付けられます。そのため、現実的には多くの企業にとって優先サービスの利用はほぼ不可能で、8週間の審査期間を待たなければいけない状況です。内務省 (Home Office)は優先サービスの提供数を増加する意向を示してはいますが、これについての具体的な時期などは明確にしていません。スポンサー・ライセンス申請に対する需要の大きな増加を考慮しますと、内務省 (Home Office)は、増加する申請数の対応を確実にするためにも優先サービスの提供はあまり重視しないだろうと予想されます
3CSでは、スポンサー・ライセンス申請サポートはもちろん、既存のスポンサー・ライセンスに技能労働者(Skilled Worker)ルートなどのカテゴリー追加のサポートもご提供しております。3CSでは設立以来、数千件のビザ申請をサポートしており、99%以上の成功率を達成しています。
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