投資の呼び込みと最終的な出口戦略は、すべてのビジネスオーナーにとっての重要な検討事項です。スタートアップは、成長と成功を確かなものとするために資金調達が必要となるかもしれません。また、既に立場を確立した企業は、円滑な経営権譲渡に向けて準備する必要があるかもしれません。

本ニュースレターでは、スタートアップにおける最も一般的な投資類型をいくつかご紹介します。また、既存企業が経営権を円滑に譲渡するための出口戦略についても詳しく見ていきます。

成長途上の企業が投資を呼び込む方法

多くのスタートアップにとって、資金調達が事業の成否を分ける要因となります。英国には、スタートアップや成長途上の企業向けの資金調達手段が複数あり、主な選択肢は以下の通りです。

  • エンジェル投資家:資金提供とメンタリングを行う個人投資家。
  • ベンチャーキャピタル:高い成長可能性を持つスタートアップへの出資に特化した企業。出資の見返りとして、出資先企業の株式を取得します。
  • 政府のインセンティブ:Seed Enterprise Investment Scheme(SEIS)やEnterprise Investment Scheme(EIS)などの税制上の優遇措置があり、民間投資を促進します。

これらの資金調達手段により、企業は成長するために必要な資本を得られるだけでなく、事業の成長を支える貴重なネットワークへアクセスすることができます。これらの投資を呼び込むには、明確な価値提案と成長可能なビジネスモデルが必要となります。

英国のプライベートエクイティ業界

英国のプライベートエクイティ産業は名高く、スタートアップ段階を越えているものの、さらなる成長可能性を残している企業にとって、英国は魅力的な市場となっています。プライベートエクイティ投資は通常、債権と株式を組み合わせて構成され、しばしば株式出資のみであるアーリーステージでの投資とは異なります。プライベートエクイティ投資家は通常、3〜5年以内に出資を引き揚げることを目指すため、既存株主の退出予定時期がこのスケジュールと一致する場合に出資することが多いです。

プライベートエクイティ会社は、出資先企業の成長可能性を最大化するために、しばしば出資先企業の再構築に助言を行います。出資を受け入れる企業の側では、ファームとのパートナーシップが双方にとって有益であることを確認するためにデュー・ディリジェンスを実施する必要があります。投資契約には、すべての当事者の権利と義務が明確に記載しておくことが適当です。

株式の上場

ロンドン証券取引所または代替投資市場(AIM)に株式を上場することで、投資を呼び込むことができ、また、ブランドの信頼性も向上します。各プラットフォームは、企業の規模や成長段階に応じた独自の機会を提供します。

  • ロンドン証券取引所:大規模な投資を求める既に地位を確立した企業にとって、主要な選択肢です。
  • 代替投資市場(AIM:これは、大幅な成長可能性を持つ、スタートアップや小規模な企業に好まれるルートです。

初めて株式を公開する際、企業は新規株式公開(の準備をしなければなりません。これには、目論見書の作成、財務情報の開示、そして企業ガバナンスの枠組みの確立が含まれます。

出口戦略については?

出口戦略は、将来に向けた道筋を示すものです。事業価値を保持し、会社所有権の移行中にも安定性を保ち、継続性を確保するために必要です。

英国市場には、以下を含むいくつかの出口オプションがあります。

  • 合併と買収(M&A):ビジネスが新しいオーナーに売却され、他の補完的または競合する事業と統合される場合。この場合、事業は新しい所有者のもとで引き継がれ、新しい市場にアクセスし、より大きな企業グループの一部として成長する可能性があります。
  • マネジメント・バイアウト(MBOs:既存の経営陣や外部の経営者が、買収によって事業の運営を引き継ぐ場合。
  • 従業員株式所有信託(ESOTs:従業員が企業の所有権を取得するために、従業員信託を通じた企業買収により、従業員がビジネスの所有権を取得する場合。この方法は、従業員のエンゲージメントを高め、会社の理念や文化を維持します。

それぞれの方法には、潜在的な利点と欠点があり、スムーズな移行を確保するためには慎重な計画が求められます。

3CSにできること

英国の投資環境に対応し、出口戦略を策定する際には、いくつかの法的障害を克服する必要があります。私たちの商法弁護士チームは、各段階で適切に準備を整えるお手伝いと、お客様の利益を守るための契約構築をサポートいたします。

新しい事業を立ち上げる場合でも、出口戦略を計画する場合でも、私たちはお客様をサポートし、個別のアドバイスと実践的な解決策を提供します。詳細については、ぜひ3CSまでお問合せください。

 

 

Keith McAlister

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